日本の気候とENSO現象の関係について

氏名: 田中 達也
指導教官: 守田 治


 日本の気候とENSO現象の関係について,その影響を調べることを試みた。

 本研究で使用したデータは,ENSOデータとしてNOAAによって公開されていた1951年〜1997年までのSOIとSSTのデータを使用した。日本のデータとして,平成10年度気象庁年報から13地点を選び出し,それらの月平均海面気圧,月平均気温,月間降水量のデータを使用した。

 まず,ENSOデータの周期を調べるため,フーリエ解析とスペクトル解析を行った。次に,日本のデータ内にENSO現象の周期が含まれているかを調べるため,フーリエ解析とスペクトル解析を行った。また,日本のデータとENSO現象間の相関の強さを調べる相関解析を行った。最後に,2つのデータ間の影響の強弱を調べる因果律解析を行った。そして,本研究の結果を求め,考察を行った。

 その結果,エルニーニョ現象の周期(約3年〜5年)の間の周期を持つ変動が日本のデータに含まれており,その周期で弱い影響が出ていた。また,エルニーニョ現象が影響を与える要因として,SOIの変動と日本に近い海域(NINO3〜NINO4)でのSSTでの変動のよる影響が,日本の気候に影響を与えているという結果が得られた。