湿潤過程を含む傾圧不安定について 〜1993年8月鹿児島豪雨での解析例〜

氏名: 天達夕子、森裕之
指導教官: 守田治


 中緯度総観系は傾圧不安定によって生じ、その水平スケールは2000〜 3000kmである。ところが梅雨前線上に生じる擾乱は、水平スケールが数100km程度で、通常の傾圧不安定波と比べ短波長となっている。このことが、湿潤過程を含めることで解決できないかと考えた。

 湿潤過程を含める場合では、擾乱の発達に重要な役割をはたす水蒸気の凝結によって放出される潜熱エネルギーを、熱力学方程式の非断熱項に含ませることにする。今回は、1993年8月に鹿児島で起きた集中豪雨のデータを用いて、湿潤過程を含む場合と含まない場合について解析をし、その結果の比較を行った。