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気候変動・変化(Climate Change)



1.近年の気候変動

 地球誕生以後約46億年,気候変動は自然の変化により生じてきました。例えば,長い時間スケールで見れば,過去数百万年では氷河期が数万年の周期で訪れています。現在は間氷期(氷河期と氷河期の間の温暖な期間)であると言われています。
 数百年~数千年ほどの時間スケールで見れば,過去1000年は地球の気温はほぼ一定に保たれてきました。ところが,産業革命のあたりから気温が少しずつ上昇し始めました。その度合いは20世紀後半以降大きくなりました(図1)。人類活動による二酸化炭素などの温室効果ガスの排出増加が原因と見られています。
 その結果,世界各地で猛暑・豪雨などの異常気象が多発しているといわれ,社会問題に発展するなど深刻な状況となっている場合もあります。

2.研究

 地球温暖化が徐々にはっきりとし,深刻さが増してきていますが,それは数十年~数百年の時間スケールで見た気候変動(=時間平均場)の一つです。もっと短く見ると,ある年ではいつもより暖かかったり,ある年では涼しかったりと,年々変動しています。そのような変動は時間平均からの差(=偏差場)で表すのが妥当だと考えます(図2)。
 このように気候変動は長期的なものだけではなく,短周期のものなど様々な時間スケールの変動が合わさって成り立っています。そこで,本研究室では年々変動のような短周期の気候変動(=偏差場の気候変動)を,地球温暖化の有無による違いに重点をおいて研究しています。

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図1:1880~2004年における1971~2000年の平年値からの気温差の時系列(気象庁:気候変動監視レポート2004より)

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図2:気候変動の模式図